7時31分の函館行きの「北斗」に乗り込む。グリーン車は全く人がいなかった。この車両も窓ガラスが汚く最低だった。定刻に発車した。このハイデッカ−車も二階建て車と同じモーターがない車両で静かなのだが、揺れがひどかった。途中、長万部を過ぎて国縫通過時に旧瀬棚線をチェックするが、駅の広さだけしか分からず廃線跡は見えなかった。大沼を越え、函館には10時56分に到着した。ここで駅弁を購入し、折り返しの「スーパー北斗」に乗る。ハイデッカ−の旅はこれで終了した。
283系の「スーパー北斗」のグリーン車は半分くらいの乗車率であった。やはり先ほどのハイデッカ−車に比べると、加速、トップスピードが桁違いだ。あっという間に時間が過ぎるのを感じてしまう。洞爺駅を過ぎてからは有珠山がはっきりと見え始め、噴煙を上げていた。有珠山は、伊達紋別が過ぎるまで見えていた。胆振線跡はやはりなかった。14時16分南千歳に着いた。
すぐに空港行き快速に乗る。出発してすぐにトンネルに入っていく。トンネル音がうるさいせいで車掌のアナウンスは何も聞こえなかった。アナウンスが終わると同時に分岐して一つの島式ホームの新千歳空港駅に到着した。6両が精一杯というホームの長さで少し幅が狭かった。すぐに折り返しの快速に乗る。14時33分、ほぼ満席だった。空港行きと変わらない乗車率だ。ただ一番前と後ろはガラガラだった。
南千歳には14時36分に着いた。ここで「トワイライトエクスプレス」を生で見た。いつかスイート、ロイヤルに乗ってみたいものだ。すぐに発車した。ツアーの客も乗り込んでいた。そして、14時58分に「おおぞら」が来た。
14時58分「おおぞら」は出発した。最後の二階建てをじっくりと味わうことにした。やはりスピードは遅いが、その分このグリーン車に長い時間乗れることがうれしかった。石勝線では信号所で停車すると必ず反対列車待ちの為に2〜3分待っている。帯広を過ぎると、湿地帯のせいかスピードは上がらない。しかし、上がらない分揺れが少ないので助かった。厚内を過ぎると、一気に海岸に出るのが驚きだ。そして白糠には18時40分に到着した。
白糠駅には、窓口がすでにシャッターで閉じていた。白糠線跡があるのだろうか?と探していると駅の構内だけが広く往時を偲ばせていた。周りは、とても静かで釧路行きワンマンカーのディーゼルカーのアイドリング音しか聞こえなかった。まもなくして本当に最後の「スーパーおおぞら」に乗り込んだ。グリーン車はかなり混んでいた。やはり283系は、183系に比べて速い。しかし、乗り心地がすごく悪かった。高速で振り子運転、そして、湿地帯という悪条件だから仕方がないことであろう。
帯広でほぼ満席になった。新得、トマムを過ぎ、石勝線内にきたが、スピードはすこし遅めに感じていた。案の定、9分遅れとアナウンスされていた。そして定刻より9分遅れて札幌に着いた。これで北海道の全線の乗りつぶしに大成功した。そして、北海道の旅は終了した。